参観者の声

各地での原爆展でお答えいただいたアンケートをもとに、

参観者の皆さまの声を紹介します。


▼2024年 平和公園 街頭展示

私はこのパネル展から教えられると同時に深い怒りと悲しみに襲われた。これまでも自分の国のありかたに不満と幻滅を感じてきたが、この展示はわが国が世界の歴史と文化に対してどれほど血塗られた過去をもっているかを思い出させてくれた。そして、正義と地球上の私の隣人たちのために闘う新たな勇気を与えてくれた。ありがとうございます。植民地主化は金持ちが貧乏人の犠牲のうえにより金持ちになるための一つの手段だ。私はどのような種類の植民地化や占領にもつよく反対する。また、みずからの権利を守るための植民地化された人びとの権利を支持する。即時停戦を! パレスチナに自由を!!

(28歳、女性、米国、地域活動家)

一人のアメリカ人として、原爆についての私の見方や視点は限られたものだ。この展示は日本が降伏の準備をしている一方で、アメリカは最大限の犠牲者を出すための攻撃を計画していたことを教えてくれた。こうしたことは私が受けてきた教育では教えられなかった。私の心は重苦しくなった。しかし、この地で広島の発展を目にすることができて私は幸せだ。私はウクライナの危機よりもガザの危機をより注目して見てきた。これからも私の関心はガザの危機に向けられるだろう。イスラエルは国際法を無視しており、アメリカは彼らを法的に保護するとても大きな役割を果たしている。この戦争を終わらせるために多くの機会がおとずれてきたが、指導者たちはガザの人人を大量殺戮することを狙っているように見える。この危機が長期にわたる緊張をもたらすことを恐れる。

(30歳、女性、米国、非営利財団)

昔の世代の人人が経験した全ての苦しみを知って、なんと言っていいか言葉がでない。すべての展示記事をみて考えたことは、このようなことが二度と起きないようにするために自分には何ができるかということだ。ウクライナやガザで起きていることは恥ずかしいことだと思う。また、これらの戦争に関わっている大国の指導者たちが過去の歴史から学んでいないことを恥ずかしく思う。

(24歳、男性、ドイツ)

 

 

 

 

とても胸を締め付けるものであると同時に未来を照らすものだった。私はこれまで知らなかった多くのことを学んだ。私はここに来て、平和公園を訪れ展示を見ることができてとても嬉しく思う。民間人にたいする攻撃は絶対悪で、国際司法裁判所によって罰せられるべきだ。残念ながら、国連は拒否権をもった安保理メンバーによってつくられており、行動不能で完全に機能がマヒしている。ガザのパレスチナ人の虐殺は許されるものではない。イスラエル政府が行っていることはアメリカが広島で行ったことと同じように悪い。

(67歳、女性、米国、退職教師)


戦争までの流れ、広島での原爆の様子、原発への動きなど一連の内容がわかり、心を打たれました。天皇の意味について、あらためて考えるようになりそうです。これだけ悲惨な原爆があって、核兵器禁止に反対な日本はどうなっているのか? 海外から見ても違和感だろう。戦争=昔のことが今、また起こってしまっている。絶対に核兵器の使用に至らせてはいけない。自国の支配力を強めようとする国がある限り戦争は続く。

(女性、関東在住)

▼戦争の始まりから現在までの記事が順序に沿って並べられていて、分かりやすく見られました。沖縄県民として、沖縄戦の記事を読めたことが、広島で起こったこととのつながりも感じられてよかった。在日朝鮮人のことももっと知りたいなと想いました。戦争は何も良いことを生まないのに、未だになくならず苦しんでいる人がいることが、とても悔しいです。何かできることがないか、もっと考えたいと思いました。

(21歳、女子学生)

現在にまで各国が戦争をしているという状況におどろきました。日本が過去に犯した過ちを未来永劫語りつぎ、世界中の民族が平和に生きることのできる世の中を作っていきたいです。(ウクライナやガザの戦争について)とても悲しく思います。世界をひっぱっていく先進国らが行動をおこさなければ、解決のできない問題なのだろうと感じています。というよりも、第三次世界大戦がおきたなら、核が使用されたりするかもしれないと考えるとめちゃくちゃこわいです。No War

(13歳、女子、中学生)

 

様々な角度から生々しい声を伝えていて、こういった取り組みはとても大切だと思う。取り組みありがとうございます。頑張って続けて頂ければと思います。社会が混沌としていくなかで、様々な利害がからみ合って着地点が見えない。今こそ平和をさけび続ける必要があると思う。祈るだけでなく、創る平和へ。まずは過去を知らせ、一般人がどのような苦しみを負うのか知ってもらうことが必要だと思います。

(50歳、女性、会社員)

 

 

今まで平和があたりまえの世の中で生きてきた分、資料や直接見た原爆ドームにとても心が痛んだ。戦いによる死など考えずに暮らせている今は、たくさんの犠牲の上にあることを心にとめて生きていこうと思います。戦争はやめてほしいです。戦いはなくなるべきです。他人事に感じてしまうけれど、地球上でおこっていことは決して無関係ではないと今回の展示を通して思いました。

(非記名)



▼2023年9月 「原爆と戦争展」祇園公民館

84歳 男性

原爆が投下されたとき、私は6歳でした。口減らしのため母の実家(現安佐北区)に疎開しており、当時のことは余り詳しくは存じません。親戚の従兄、当時13歳が行方不明となり、遺体遺骨は分からぬままです。今の中区大手町に住んでおりました。大人になって原爆資料館に何度か見学に行き、大変悲惨な状況であったことを認識しております。78年の時が経ち、世代が変わり、市民の関心も少しずつ薄らいでいるような気がします。今後も「被爆証言会」をつづけ、何年経過しようとも決して忘れてはならないと思います。

43歳 女性

私は広島生まれではありませんが、広島に住むことになって、もっと原爆のことや戦争のことを知りたくなり、来させていただきました。やっぱり一番思うことは、戦争は決してしてはならないということです。また展示会をやっていただきたいです。広島だけでなく、県外でも興味のある方がたくさんいてると思うので、是非やってほしいです。

18歳 男子高校生

日本軍が相当に無謀で望み薄な攻撃、出撃をくり返していたことが改めて認識された。また新たな知見として、米軍が日本国外でも民間を標的に攻撃していたことや、民間人に被害を出すことを主眼を置き、インフラや企業、政治家などいわゆる高度な部類に対しては全く攻撃をおこなっていなかったことを知ることができ、学びになった。だが一方で、その狙いは何だったのだろうという疑問は完全には解消されなかった。日本軍が無謀な戦いをしたのは恐らく日本軍兵士や国民による内乱を恐れてのことだろう。米軍の攻撃対象は、日本国民の戦意、反逆の意志をくじき、占領地としての復活をなるべく早めるために設定されたのだろう。ただ予想しかできなかったのは残念だった。起きた事象に対しての要因を付随させていただくと、感情論に偏らずに分析的・理性的にこの問題について考えることができると思う。ひいては、この活動を通じて現実的な解決がなされることを願っている。

72歳 女性

戦争は絶対反対、すべてを破壊する、…とはわかっていても、今でもロシアとウクライナは戦っています。相手を思いやる心があれば世界中のすべての人々が安心して過ごせる日常であってほしいと思います。原爆にあわれた皆様方の大変な生活、貴重な体験を本日聞かせていただきましたが、心が痛みました。ありがとうございました。

73歳 男性

初めてDVDや映像を見させていただきました。映像を通じて真実、実態を見ることはとても大事なことです。語り部も大事ですので、映像と一緒に戦争の悲惨さを語り継いでいただきたい。今日の参加者は高齢の方ばかりで、若者世代に受け継いでもらうにはどうすればいいかを考える必要がありそうです。お孫さんを連れてこられている方がおられましたが、素晴らしいことだと思います。こうした方のように、子ども、孫と一緒に参加していただきたい。高齢者の方には是非こうした行動をお願いしたい。



【開催履歴】

2024年

平和公園 街頭展示

 

2023年

9月 「原爆と戦争展」祇園公民館

7月 広島「原爆と戦争展」合人社ウェンディひと・まちプラザ/広島県民文化センター

6月 「原爆と戦争展」三次市サングリーン

3月 第8回「原爆と戦争展」フジグラン緑井ギャラリー

2月 第6回「原爆と戦争展」東広島芸術文化ホールくらら

 

2022年以前の参観者の声はこちら

2022年

10月 「原爆と戦争展」祇園公民館

7月 「原爆と戦争展」JMSアステールプラザ1F1 ギャラリーA

3月 第7回「原爆と戦争展」フジグラン緑井ギャラリー 参観者1300人

2月 第5回「原爆と戦争展」東広島芸術文化ホールくらら

 

2021年

10月 「原爆と戦争展」祇園公民館

7月 「原爆と戦争展」旧日銀広島支店

3月 第6回「原爆と戦争展」フジグラン緑井ギャラリー 参観者1000人

2月 第4回「原爆と戦争展」東広島芸術文化ホールくらら 参観者400人

 

2020年

10月 亀山公民館ロビー展と証言会 参観者200人

7月 広島「原爆と戦争展」旧日本銀行広島支店 参観者600人

5月 第5回「原爆と戦争展」フジグラン緑井 参観者800人

2月 第3回「原爆と戦争展」東広島芸術文化ホールくらら 参観者550人